12市町村辞典

Dictionaries of 12 villages

12市町村に隠れている様々な魅力やスポットを 辞典にてまとめました。 ボタンをクリックして、 福島の魅力を発見してみましょう。

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東日本大震災・原子力災害伝承館(ひがしにほんだいしんさい・げんしりょくさいがいでんしょうかん)
2020年9月にオープンした県立のアーカイブ施設。福島で起きた地震、津波、東京電力福島第一原発事故という未曽有の複合災害の実態や復興に向けた歩みを展示し、国内外へ伝えている。展示エリア内のワークショップスペースでは、様々な場所で震災を経験された語り部による講話も聞くことができ、実体験に基づいた生の声が、展示では伝えきれない想いを補完している。震災復興について学ぶ「ホープツーリズム」の拠点として、県内外からの来訪も多く、県内の学校が東日本大震災・原子力災害に関する学習を行うことを目的に、伝承館を訪ねる際のバス料金について補助事業なども実施している(令和5年度現在)
福島ロボットテストフィールド
震災と原発事故の影響で甚大な被害を被った地域において、新たな産業の基盤を構築し回復を目的とした「福島イノベーション・コースト構想」に基づき整備された世界規模の一大開発実証拠点。柱の一つとなったロボット・ドローンの分野における陸・海・空のフィールドロボットの性能評価や操縦訓練を行うことができる。南相馬市に整備されたフィールドでは、風速20m/sまでの風を起こす装置や、一階部分が浸水した建物と冠水した建物を再現した水没市街地、高速道路や一般道の照明やジェットファンなどが設置されている試験用トンネルなどが整備され、ロボットによる調査のほか、消防訓練や救助訓練にも使用されている。また、緩衝ネット付飛行場は、夜間飛行などの特殊な飛行も含め、ドローンの飛行耐風性能などをテストできる。また、浪江町に整備された浪江滑走路、格納庫では、無人航空機の実験なども行うことができる。
双葉だるま(ふたばだるま)
双葉町では江戸時代から続く伝統行事のだるま市が毎年1月に開催されていた。町独自のダルマがなかったことを受け、約30年前にJAふたば女性部双葉支部ダルマ部会がデザインを考案し、それ以降「双葉だるま」として広く認知されるようになる。デザインは、青いラインが特徴的な「太平洋だるま」、町章をモチーフにした金色の縁取りの「町章だるま」の2種類がある。「太平洋だるま」は青い縁取りで太平洋を表現し、町の花・桜と町の鳥・キジの羽のモチーフが描かれ、未来へ向かって羽ばたいて欲しいとの思いが込められている。「町章だるま」は町章をモチーフにした金色の縁取りで、体には縁起物の松竹梅に由来する、冬場でも色あせることのない竹の模様を配置。しなやかで折れにくい竹に、願い事を叶える途中で心が折れないようにとの思いが込められている。双葉だるまは、年間を通じてだるま市でのみ販売され、東日本大震災と原発事故の被害を受けた双葉町にとっての復興のシンボルとして、多くの人が買い求める縁起ものである。
平伏沼
川内村に位置する平伏沼(ヘブスヌマ)は、海抜842mの平伏山の山頂にある、面積12aの小さな沼で、周囲の広大な落葉広葉樹と共に、モリアオガエルの生息を支えています。モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物の指定を受けているのは、全国で岩手県の八幡平大場沼とこの平伏沼の2ヶ所のみです。沼の北西側の不用意の伐採と、昭和47年の干ばつが重なり、産卵期に沼が干し上がり、一時は絶滅寸前まで追い込まれましたが、村民の努力で危機から救われました。モリアオガエルは、梅雨入りから10日間程で卵を産み、この時期には水辺の木の枝に産み付けられた泡状に包まれた卵塊が見られます。その後15日程でオタマジャクシになると言われており、40~50日目頃までは、尾のある小蛙を見ることが出来ます。
ホップジャパン
田村市都路の豊かな自然の中にあるクラフトビールのブルワリー。原発事故の影響で一時避難地区となり、ほぼ休眠状態となってしまっていた公共施設「グリーンパーク都路」内の建物を一部改修し、開設された。施設では、ホップの収穫から実際にビールを飲むところまで体験することができ、ホップをふんだんに使用した高品質なビールを常時7種類程度が提供されている。 製造されるビールは、自社で栽培したホップを含む、地産の生ホップをふんだんに使っていることが特徴。ビール作りだけでなく、ホップや麦の原材料栽培から、廃棄物の再利用も含め、一連の製造プロセスを見える化し、持続可能な地域の未来を見据えながら製造に取り組む。一次産業から六次産業化に繋げていくサイクルを一つの街で展開することで、地域の雇用を増やし、地域の人々が生き生きと暮らしていける循環型のコミュニティー創生を目指している。
ホープツーリズム
ホープツーリズムとは、公益財団法人福島県観光物産協会が承認する東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故における影響を体験するツーリズムのこと。ツーリズムとはラテン語のターナス tornus(ろくろ)が語源で、 巡回、周遊、 周回、回転、回旋という意味で、ひとことでいえば「めぐる」こと。ここから観光のみならず、教育や学習、産業振興などさまざまな側面をもち、福島の原子力発電所事故から様々な視点でのツーリズムが展開されている。東日本大震災では、福島県は世界で唯一の「複合災害(地震・津波・原子力災害)」を経験。その経験を活かした福島オンリーワンの新しいスタディツアープログラムである。ツアーの特徴として、福島の「光と影のありのままの姿」と様々な分野で「復興に向け果敢にチャレンジする人々との対話」を通したインプット部分がある。また、それぞれの自分事として「各自の行動変容に繋げるため」にどう活かすのかなど、ワークショップにおいて探究・創造するアウトプット部分をツアー内容に含むアクティブラーニングツアーとしての意味も大きい。(参考:公益財団法人福島県観光物産協会「ホープツーリズム」HP:https://www.hopetourism.jp/)

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